BRUTUS『365日、サンドイッチ。』

マガジンハウスBRUTUS誌、9月1日発売号はサンドイッチ特集です。

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美女とサンドイッチ。とか、注文の多いサンドイッチ店。とか、サバと海の仲間たち。とか……ただならぬ雰囲気で、365個のサンドイッチをご紹介。読み&食べ応えたっぷりです。

たっぷりといえば、わたしも書かせていただきました(文字数のほうはたっぷりではなかったけれど、そこは俳人にでもなったつもりで濃く)。

巻頭の「ボリューム満点、魅惑の断面、爆盛りサンドはグラフィックアートだ!」では、最近話題の爆盛りサンドを8つを紹介。

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表紙のフォトジェニックなカバーガールならぬカバーサンドはこれ、代官山KING GEORGEの「ベジタリアン」です。隠し味のオリーブが効いていていました。

 

「きょうび、バターは挟むもの。」では、板バターサンド5つを紹介。

バター不足の昨今、多少の背徳感のある贅沢、ですがシンプルなパンとバターは基本的なトレボンマリアージュ、これ以上はないような、相性のよい組み合わせではないでしょうか。

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大船のCALVAの「ティエリーのバターサンド」は124円(税込)。124円!
自家製リンゴ種でつくられたルヴァンで、ティエリーというのは話題のティエリーマルクスさん直伝というところからきています。

Bread Journal読者の方はもう何度も目にしているかもしれませんが、バターは固体が口の中で溶ける時が一番おいしい、とわたしは思います。パン職人さんも、窯のまえでパクリとやっているに違いありません。

 

板状のつめたいバターだけを挟んだサンドイッチを商品にしたものに最初に出合ったのは、2005年、大阪のパンデュースでした。その潔さに感動したのを覚えています。All Aboutに記事がありました。

http://allabout.co.jp/gm/gc/217404/2/

今回の特集には載せられず残念でしたが、これは今も、パンデュース本店でのみ、販売されています。ひっそりと愛され続けているサンドイッチです。

 

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 この特集では他にもいくつか素敵なお店を編集部にご紹介させていただきました。
これからゆっくり、楽しもうと思います。

 

個人的に、今、気になっているのは、コラム『きたれ変態(マニア)さん』に掲載されていたピエールさんです。ピエールさんは一日三食必ずバゲットを食し、世界中旅しているのだそう!すごい。

 

BRUTUSじたい、細かい字でそんなふうなマニアックな情報が爆盛りです。

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話がそれますが、最後に一つだけ。

先週末、20年ほど前のNY特集をみつけたので読み耽っていました。NYだし20年前だし、お店だってほとんどクローズしていたり移転したり、街の情報は当然、変化しています。それを目を細めて読むわたしは、ある種の変態(マニア)かもしれません。


でも、じつにおもしろい。情報誌なのにずっと読める。お店がなくなっていてガイドブックとして機能しなくても、おもしろい。そんな雑誌に少しだけでも書くことができて、身の引き締まる想い。嬉しい経験でした!