Local,Organic,Craft and Comfort

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週末はFORT GREENEのグリーンマーケットへ。ドッグランで朝晩、犬たちが幸せそうに走り回っている公園です。ここも近郊農家の野菜や果物、パンや乳製品のつくり手たちのお店で賑わいます。NYのリンゴはマッキントッシュ、フジ、ハニークリスプなど、何種類もあって、小さくて味が濃くておいしい。リンゴやヨーグルトなどを買いました。

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その後、家主さんおすすめの、地元の人で賑わうカウンターだけの小さなコーヒーショップ、Bitter Sweetへ。オリジナルのベイクもののほか、DoughのドーナツやBalthazarのパンなど、少量ずつセレクトされたものがショウケースにあります。店の前は犬たちを含めた井戸端会議の場で、いろいろな種類の犬たちが素晴らしく利口でかわいい。どの犬も買い主がコーヒーを買うのを大人しくステイして待っているのです。 f:id:mihokoshimizu:20170101195026j:plain

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そこのコーヒーとスコーンを手に、歩いて数分のもうひとつのフリーマーケットへ。以前は週末というとAntiquing(骨董商巡り)していたものですが、今回はそんなに積極的にならなかったのはなぜか。物欲が減ったのかも?

そこにもブルックリンで有名なドーナツ屋さん、Doughが屋台を出していて、レモンポピーシードをひとつ、買いました。グリーンマーケットから始まって、移動ブフェのような朝食。こういうのも旅先ならではです。

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ドーナツは大きいけれどふわふわで、甘さは控えめ。レモンの酸味も効いています。その日の分だけ仕込み、職人がひとつひとつ手作りするのだそうです。
ハンバーガーもドーナツもコーヒーも(その後、ピッツァやアイスクリームやパイにも出合うのですが)アメリカ人が子供の頃からおもに大量生産のファストフードとして慣れ親しんだ食べ物が最近、オーガニックや地元の厳選素材を用いた、職人の手によるクラフトフードとして新たに注目を浴びてブレイクする、という流れがあるようです。

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新しいものではなくて懐かしい、親しみ深いあの食べ物が、添加物が多用される前、すなわち半世紀~1世紀前のレシピで手間をかけてつくられて、目の前に登場するのです。これがおいしくないわけがない。ただの懐古趣味ではないのですね。

 

午後はPAUL AUSTER(ポール・オースター)の住む、パークスロープを散歩。『THE BROOKLYN FOLLIIES(ブルックリン・フォリーズ)』は大好きな一冊です。(本を読む人にはおすすめです)。

賑わっているカフェに並んでレンズ豆のスープをテイクアウトして店の前のベンチで食べました。NYの豆のスープが好きです。こういうときにも便利だし、これからの寒い季節には、ひとり旅でもお金があまりなくても、たっぷりの豆のスープが心も体も温めて助けてくれます。こういうのは真似をして家でもよくつくります。

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夕方はNY在住のMegumiさん一家とGowanusのpie bakery、Four&Twenty Blackbirdsで待ち合わせ。行列ができているのになんとなく流れてみんな自然に座れる、セルフサービスの素敵なカフェです。やはりここにも大きなテーブルがあって、ゆったりと新聞を読む人の姿も。Salted Caramel Apple はざっくりとして家庭的な味がほんとうにおいしくて、温かい気持ちになり、スイスイと食べてしまいました。

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それもそのはず、ここのパイは姉妹がおばあちゃんのレシピで焼いていて、その素材はできるだけ地元のオーガニックのもの、季節のものにこだわって、精製され過ぎない、蜂蜜などナチュラルな甘味が使われているのです。姉妹はなんとSouth Dakota出身とか。わたしがアメリカで初めて訪れ、ひと夏を過ごした場所です。その時に、手作りのおいしいパイをご馳走になったことを思い出しました。

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さて。Four&Twenty Blackbirdsのあとは、再び、アンドリュー・ターロウ系列のお店、Marlow&Sonsで夕食を。となりは食材店のMarlow&Daughters(肉売り場が圧巻)、その並びのビーガンチョコレートやアイスクリームなどの小さなお店、Doctor.cowにも行きました。どのお店も気取りがなくカジュアル、そして本質的にすごくいいものを揃えていて、価格的にはデフレの日本から行くと、ちょっと高価に感じます。しかし、味に間違いはありません。

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いわしのフリットに水牛のチーズ、ローストチキンにトウモロコシやいろいろな野菜のグリル、オイスター、そして初日にも食べたSHE WOLF BAKERYのパンにたっぷりのバターと岩塩。やはりパンに力がある。料理は素材を活かすシンプルな味付けで、とても気に入りました。アンドリュー・ターロウの店はここもガヤガヤと大賑わい。おいしいもの尽くしの夜になりました。

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