『BAKERS』刊行記念トーク「人気店のシェフと語る素敵なパンの世界」@神楽坂ラカグ 清水美穂子×須藤秀男(ブーランジェリースドウ)×榎本哲(パン・デ・フィロゾフ)

1月15日、神楽坂のラカグで、ブーランジェリースドウの須藤秀男さんと、パン・デ・フィロゾフの榎本哲さんと、『BAKERS おいしいパンの向こう側』刊行記念トークショーを開催しました。

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主催は新潮社さん。本は実業之日本社さんですが、先日、ペリカンさんのイベントでMCをさせていただいたこともきっかけとなり、わたしの本のイベントもしていただけることに。有り難いことでした。

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神楽坂なので、最初にお声掛けしたのは昨年、神楽坂にお店をオープンしたばかりの榎本さんです。そして、かつて「パティスリー ペルティエ」時代に、志賀さんのもとで、榎本さんと一緒に働いたこともある須藤さんにもご出演いただくことに。

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辻調理師専門学校メディアプロデューサーの小山伸二さんがMCを務めてくださいました。

と、ここまででもう既に、たくさんの人のおかげで、わたしのこの日のこの時間が在るのです。方々にお願いし、みずからの本のイベントを企画するという、慣れない立場と緊張からようやく解放されて、今、ようやくその有り難さに胸をいっぱいにしています。感謝です。

おかげさまで85名、満席御礼にて、トークショーはスタート。

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トークの前半は、わたしと本についてがテーマでした。

魅力的なモノの向こうには、必ずそれをつくる魅力的な人がいる。
その人たちの仕事をクローズアップしたいと思い、この本の取材と執筆にあたりました。

20店舗の新たな取材は9月から10月にかけて行われ、執筆は10月末までに初稿を納品という、とてもハードなスケジュールでした。

たとえば榎本さんのお店など、9月にオープンでしたから、普通なら無理でした。
でも、榎本さんのことは、数えてみれば14年くらい前から知っていたし、書いてきた。
他の20店舗のパン屋さんも、10年以上、インタビューを続け、書いてきた方々がほとんどです。

その日々に、味方になってもらいました。
この本のできるまでは、パンにたとえれば、長時間発酵の短時間高温焼成、といえるかもしれません。

ガイドブックではなくて、職人の仕事にクローズアップした本をつくることを、10年以上の間、ずっとしたかった。ずっと企画は通りませんでした。それを、今回、してよいことになり、夢のようでした。

今回取材する、原稿を書くにあたって、気を付けたことやルールなど、についても質問をいただきました。これはいつもと同じで、どんな人とも、個人対個人で会話するということ。自分の言葉で語るということです。

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後半は、シェフそれぞれに、わたしから公開インタビューするかたちで、彼らの魅力を皆に知ってもらいました。

須藤さんのお店へ行くことを本で「映画でなく芝居、ビデオでなくライブ」と本で例えたのは、なぜだったか。
これは、書いた時は意識していなかったけれども、この本の要な部分のひとつ、多くの方に知っていただきたいことのひとつです。

ちょうど、パンニュースさんも、記事にしてくださいました。

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榎本さんは、話すのがあまり得意でないのでパンでカバーとおっしゃいながら、お土産をつくってくださいました。
ポム(ポミエの小さな丸形)、αバゲットのフィセル、そしてクロワッサン。
こんなにたくさんつくってくださるとは!!そしてこれらのパンの饒舌さといったら!

 

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イベントが終了して、すぐ場所を移動するお約束になっており、おひとりおひとりにご挨拶ができず失礼しました。
いらしてくださった皆さまに、この場を借りてお詫びと心からのお礼を申し上げます。

これからわたしはまた、新しい挑戦をしてみたいと思っています。
取材で出合った景色を、絶景を、自分の言葉で書くことで、そしてたまに写真を撮ることで、皆さまとシェアしていきたいと思っています。

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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