お花見サンドとメッセージ

花を眺めながら食べたいサンドイッチのレシピを書いていたら桜前線に追いつかれてしまったようです。 少しだけ待って、散らないでいて……!これは、ただの、たまごサンド。春になるとつくりたくなります。*感想メッセージをくださった皆さま、ありがとうござ…

中目黒のオーガニックイタリアンレストラン

中目黒に25日、OPENするトラットリアナチュラーレ「ダ・オルト」のレセプションに出席しました。 ダ・オルトの意味は、「菜園から」。自社農場と契約農場からのオーガニックな素材を使ったイタリア料理のお店です。 有機、無農薬で野菜を育てるのは、大変な…

おいしいサンドイッチを作ろうと思ったら

春分の日からの四日間、早朝から現場に向かう夫に夢遊サンドなるものを作っていました。といっても、眠りながらキッチンに立つわけではなく(眠いけれど)決まった手順で無意識に作るのです。それでもどこかに遊びの気持ちをいれてしまうところがポイントで…

パン好き犬たち

パンを撮影していたら昼寝をしていた犬たちが起きだしてトコトコと近くに寄ってきた。新入りの豆頬髭犬は、撮影中はパンをわけてもらえないことを知らないので、クロスをひっぱったり、ジャンプしたりして邪魔をする。鼻をひくひくさせたり、目をキラクリさ…

トースト焼けた?

これから出る雑誌も含めて、この春はパンの特集が多い。 雑誌ku:nelの表紙はいつも心を射止めるヒトコトが書かれている。今発売中の表紙には トースト焼けた? このトーストは築地市場の場内、愛養のもの。創業100年近くになる老舗。かつてはミルクホール愛…

もうすぐ、桜。

菜の花の胡桃和えつくりたてのお豆腐に桜の花の塩漬け豚肉の大葉味噌焼き豆ごはん大根と絹さやと油揚げのお味噌汁 今晩のごはん。なんということはない献立だけれど春を味わうことができるのは、嬉しい。 桜の花は、サンドイッチにも使えます。 昨日も木の芽…

うす甘の小さな丸パン

bun =うす甘の小さな丸パンと辞書にあった。バンズについて調べていたら。 ホットクロスバンズはそんな感じかもしれない。なんだかかわいい文字面。 ハンバーガーバンズ、ホットドッグバンズ、最近取材したポテトバンズについて考えてみるとそれらは皆、サン…

つめたいままで

土曜日に友人と昼食をとったカフェでは犬連れのため、外のテラス席だったけれどもう全然寒くない。春の陽気にのんびり気がつけば、数時間が経っていた。日暮れ前まで犬たちと駆けまわって遊んだ。 このくらい暖かくなってくると、冷凍庫で保存していたパンを…

試食会で感無量

年明けから提案してきた新しいパン屋さんのためのメニューの試作が、経営陣の試食会で一段落を迎えました。朝からテストキッチンで30種類ほどの商品を準備するのを手伝い、試食会ではパンとsomething goodのコーディネートの主旨などプレゼンさせていただき…

パン・ド・カンパーニュ好き

唐突に「どんなパンが好きですか」と聞かれると最初に浮かぶ田舎パン。パン・ド・カンパーニュ。 それでは漠然としているかもしれません。好きというそのパンのイメージを書くと、 丸い大きなパンで、ある程度の重さがあって生地はグレイかベージュがかった…

今、発信したいこと、3つ。

プレーンなメレンゲはイチゴと、もしあればゆるくホイップした生クリームとあわせると春らしいデザートになります。大好きなパン屋さんのお菓子。ムッシュソレイユのメレンゲ。 *2月29日のブログに書いた、アルザスの研修のお知らせですが残念なことに定員数…

バル ア パンにて、とまらないパン

新丸ビルのPOINT ET LIGNEのBARへ。 雑誌の企画で、プロデューサーの淺野シェフと対談があったのです。途中から井出シェフも加わって、貴重なお話を伺う機会となりました。 おいしいパンとは、とまらないパンだと、淺野さん。とまらないパンとは、進むパンの…

甘い連想。ミルククリームとキャラメルと。

昨年くらいから取材先でかなり高い確率で出合うミルククリームのパンを、あれこれ食べるうちに同じ「ミルククリーム」でも店によって味も量も異なるしはさむパンの種類もハードやソフトやリッチなどさまざまだということが、いまさらながらに興味深いです。 …

R'Zopfのカツサンド

ドーン!という感じでR'Zopfのテーブルに登場したカツサンドのその圧倒的な迫力に、思わず笑ってしまいました。注文したのは、現場の仕事帰りの夫です。 やがて、気持ちが落ちついてくると、お皿の上にのっているのは4切れで山型食パンの薄切り2枚が使われ…

学びの空間 Lehrstube Zopfへ

Zopfの研修所Lehrstube Zopfにほんのひととき、お邪魔させていただきました。 パンの講習会は盛況です。パンを作られる方の動機や目的はさまざまですが材料や製法や発酵について、ここまできちんと説明してくれる人はいなかった、と感激して遠くから通ってこ…

モチモチの気持ち

モチモチとして、ほんのり甘い感じのパンをなんとなく食べたくなったので、久しぶりにベーグルでも買って帰ろう、と仕事の帰り道伊勢丹新宿店で、ベーグル屋さんがあったはずのあたりを探したのだけれど、見つからなかった。お引越しかも。 あきらめて、すぐ…

サンドイッチのイマジネーション

近くに住む友人のユイさんから仕事で使ったサンドイッチの材料の余りを、レシピメモつきでおすそ分けしてもらった。 彼女は業界誌でコムシノワの西川さんのパンを使い季節のサンドイッチを提案している。 フキ味噌やセリを使ったサンドイッチは新しい春の味…

国立のブーランジュリーカフェ

先日記事で紹介した西荻窪のムッシュソレイユの姉妹店、国立のバンブーにはカフェコーナーもあります。オーナーの竹内さんの「竹」を意味するバンブー。こちらの店では女性シェフ、葛岡静さんがパンからお菓子からすべてを担当しています。 とても魅力的なお…

パンケーキの内緒話

久しぶりにパンケーキを焼く週末。甘い雪割人参があったのですりおろしてシナモンも入れて、キャロットパンケーキに。 パンケーキのパンは、(フライ)パンのパンであってパンのパンではないのですが、かつてAll Aboutパンでもレシピをご紹介しました。 サ…

Nos Ancetres de Demain

久しぶりにルクールピューで鈴木シェフにお話を伺いました。 週末、安くておいしいランチに立ち寄ることはたまにあるのだけれど、平日でも相変わらずの盛況ぶりで11時を過ぎたあたりからにわかに忙しくなってきます。朝の取材でよかった。 帰りに近くの姉妹…

紺屋の白袴

豆苗の再収穫はもうすぐ。じかに炒めてやきそばにいれるとおいしいのです。最近、家で料理をする時間がなかなかとれなくて紺屋の白袴、ではないけれど、こんなことではいけないなぁなんて焦っているときに、窓辺ですくすく育つ緑を見ると心が落ち着きを取り…

フランスでパンを学びたい人に研修のお知らせ

昨年2月と4月、アルザスからMOFパン職人ジョゼフ・ドルフェールさんが来日した時、フランスでパンを学びたいと思っている方にとっては願ってもない、素晴らしい計画について伺いました。アルザスでの1年間の製パン研修です。 日本とフランスのパン職人の友好…

スターバックスのポテトパン

スターバックスコーヒーのサンドイッチを取材しました。ポテト入りの生地を小さくまるめて四つ、一緒に焼き上げたパンを使ったツナメルトサンド。温かくて、やわらかくて、しみじみする。 週に2度は行くスターバックスで、それは、顔を合わせていながら話を…

バースデイケーキ

誕生日にアテスウェイのチョコレートケーキをいただきました。ここはお菓子屋さんですが、最近パンの種類が増えてきたようです。 昨年、パンレシピコンクールBread for Next Tableでお会いして以来、アテスウェイの川村英樹シェフの弟でパン職人の川村徹シェ…

ホットドッグ エリック・カイザースタイル

バゲットにハーブソーセージ。ソースはディジョンのマスタードと日本のケチャップ。シンプルで美味しいこのホットドッグはエリック・カイザースタイル、と名づけましょうか。 それは21日、日清製粉で開催されたエリック・カイザーさんの製パン講習会のランチ…

スプラウト

サンドイッチ作りの日々に膨大な数の素材たちと向き合ってパンにあわせるsomething goodをひとつひとつ比較検討して選んでいく中で興味深い食材との出合いもある。 気にいったのがマスタードスプラウト。ピリッとマスタードっぽい味が、ハムなどと合わせたら…

『日々のパン手帖』発のレシピ

テストキッチンで朝からサンドイッチの試作に立ち会うBread+something goodな日々が飛び石で続いている。 『日々のパン手帖』発のレシピのなかには商品化の航海に乗り出したものも。 航海、というよりマラソンみたいだ。同じ時と場所だけれど、ひとりひとり…

『おいしいサンドイッチ300種』と『挟むための剣術』

堀江敏幸さんの『バン・マリーへの手紙』という本の中で紹介されていた50年も前の古い本、『おいしいサンドイッチ300種』(榊叔子著)にものすごく興味が湧いたので図書館で探してもらって、ようやく手にした。ページを繰ると、懐かしの「バタ」や「メリケン…

ホームパーティの夜

久しぶりに家でパーティを開いて椅子が足りないくらい人が訪れた夜。何はともあれ、のチーズはフロマージュリーHISADAで調達。大好きなコンテ、そしてブリー・ド・モー、めずらしいゴルゴンゾーラとマスカルポーネのしましまチーズ。これにクルミとハチミツ…

ホワイトオニオンと白いんげん豆

先日取材したパン職人さんは、毎日八百屋さんに行くという。わたしも、よく行く八百屋さんが何軒かあって時間さえあれば出かけていって、旬を知ったりめずらしい野菜のつかいかた、果物の味を教えてもらったりする。 白いたまねぎは生食用に良いようだけれど…

キャラメルミルクペースト

キャラメルをもう少し、もう少し、と思って焦がしていたら、狙い通りビターテイストのペーストになりました。ほんとうは、あと少し量があるはずなのだけれど生クリームをあわせると、泡がみるみるふくらんで、鍋からあふれるのを止めることができなかったの…

ジャン=ポール・エヴァン、ふたつの味わいかた

酔狂としかいいようがないのだけれど2月のチョコレートショップに並びながらチョコレートを買うひとたちを眺めていました。 ジャン=ポール・エヴァンに行くと、必ず買うのはタブレット(板チョコ)。たまの贅沢なのに、ボンボンショコラよりタブレットを選…

パン屋さんで、根セロリのスープ

取材先のパン屋さんのカフェで大好物の根セロリのスープと出合いました。最初に食べたのは数年前の冬、大阪でのMOBAC SHOWで撮影のお手伝いをしたときに。あのときも白くクリーミーに仕立てたスープで、からだが芯から暖まりました。 根セロリの酢漬けは、普…

ラ・フーガス

梅ヶ丘からあきる野市に移転したラ・フーガスの記事をUPしました。 バゲットもデニッシュも、どれもおすすめしたいですが懐かしい感じのチョココロネも、ぜひ。 ラ・フーガス

ライ麦パン+something goodの素敵な本

ZOPFのおかげで、ライ麦パンが好きになったという声をよく聞きます。 ライ麦パンが体にいいから、とか特別な料理の日だからとかいうことではなく日常気軽に楽しめるパンだということを美味しいパンを焼いて、何かいいもの(ZOPFではFixingといいます)と一緒…

いつも変わらずそこに在る店

数年かけて取材が実現するということが最近よくあります。 あらためまして、はじめまして、と新鮮な気持ちで訪れたパン屋さんで何か発見するときの面白さ……。 ニューオープンのワクワクとはまた違った時を経て生まれる何かいいものを言葉にしたいと思ってい…

コイヌとチョココロネ

12月は食パン、1月はバゲットのおもちゃをこのブログでご紹介しました。 2月はチョココロネ。どれも豆頬髭犬たちのお気に入りです。 仔犬が家族に仲間入りしてから、にわかにおかしな収集癖がついてしまったような……。 落ち着きなさすぎで連写してもブレてし…

うますぎないうまいもの

パンのおいしさについての覚書。 数年前。最高のパンをそろえて、何かとてもいいものと合わせて最高の状態で食べていただこう!という「ベストパンを愉しむ美味しいイベント」を、開催しました。 その中で一番人気のあったパンは意外にも、最もプレーンな、…

テストキッチンでパン手帖に感動

テストキッチンでサンドイッチ開発の現場に立会いました。テーブルの上、食材の陰、あちこちにわたしの書いたパンと食材のメモのコピーが、そして付箋のついた『日々のパン手帖』が置かれているのをみつけて、いろいろな想い、感謝の気持ちが波のように押し…

フランスから日本にパンを伝えた職人のひとり

今から40年ほど前。フランスパンというものが日本のパン屋さんに伝わり広く一般の人たちがそれを買って愉しめるようになったのはフランス国立製パン学校の教授、レイモン・カルヴェルさんと、助手として来日したフランスのパン職人さんたち、それを受け継い…

ゆず茶トーストと素敵な人たちからのメッセージ

先日の日記で、栗ペーストの空瓶が寂しかったのでまだあるうちに、最近の朝の定番、ゆず茶を写しておきます。お湯に溶いて飲むものですが、トーストに乗せています。これは三鷹のエキナカで購入したセルフィユのもの。(ここはパンと愉しむsomething goodが…

THINK BODYプロジェクト

バランスのいい食生活を、多角的に提案するサークルKサンクスのTHINK BODYプロジェクト。2月5日から24日までのキャンペーンではAll Aboutとのコラボレーション商品が発売されます。 メニューの総合監修は「食と健康」ガイドの南恵子さん。わたしはパンのアド…

栗トースト

仔犬が来てからというもの、朝が忙しくなり撮ろうと思っているまに空になってしまった純栗ペーストは、小布施の松仙堂のもの。純粋に、栗と砂糖の甘さが愉しめます。 空になってしまって、ゴメンナサイ。 トーストの上にバターと一緒にのせましたがもしかし…

ヨーロッパの伝統的なパン窯づくり

パン文化研究者の舟田詠子さんからお知らせをいただきました。 来週、オーストリアはチロルの町からパン窯作りの親方が2人来日、村の伝統のパン窯を同じ資材を使って複製するそうです。パン窯が実際に造られる様子を見学したい人はどうぞ!というお誘いです…

サンドイッチのプレゼンとVIRONのプレシアターメニュー

某テストキッチンにて50余りのサンドイッチやパンのメニューをプレゼン。なんだか楽しくて、笑みがこぼれてしまう。自分の好きなもの。誰かの好きなもの。それらのどういうところが好きか説明するのだから楽しいのも当然なのかもしれません。 夢見ているうち…

雪の日。静かな川辺のラ・フーガス

梅ヶ丘から秋川にほど近い場所へ移転、昨年12月にリニューアルオープンしたラ・フーガスを取材しました。 バスを降り、雪景色の川辺を歩くこと数分。静かな自然に包まれた、ゆったりとした場所に新しいラ・フーガスのお店はありました。東京も広いなぁ。新設…

ホットワインのおいしい季節です

雪が降るかもと空を見上げてしまう寒さ。買い物に出た帰り、暗くなったのをいいことに夕方まだ早い時刻なのに、カフェのホットワインでひと休み。甘いお酒が苦手ですが、ふーっとあったまるこれはちょっと別です。先週、今年新しくOPENするパン屋さんのメニ…

オーストリアの日常のパン

オーストリア人アドルフ・サイラーさんのパンとお菓子の店の記事をUPしました。 パン屋さんの象徴的なパン、プレッツェル。 ブレーゼル(パン粉)も販売されています。ベッカライ&コンディトライ・サイラー

柚子・栗・無花果。風味のバリエーション。

ユズ、クリ、イチジクの入ったパンは、メゾンカイザーで、あれば必ず買うパンです。 ユズ、クリ、イチジクは大好きな素材。この店のものは、かたまりで入っているわけではなく断面も地味な感じですが、パン生地と素材がほどよくミキシングされていることで一…

熱々ピッツァにマスカルポーネ

携帯電話で撮影するのは、たいていが夜ほぼ100%お酒が入っている時で、月や星を撮ろうと挑んだりするので抽象画のような写真になることが多いのです。 でもまれに、おいしい瞬間をとらえることもあります。たとえば先日、ピッツァをいつものイタリアンの店…