蝉の羽


やっと夏らしくなったのに、もう8月は終わりに近い。
盛夏の蝉と初秋のヒグラシが合唱する木の下を犬達と散歩。
今年は夏が短くて、蝉がなんとなく可哀想だ。

どの本で読んだのか忘れてしまったけれど、
バゲットの気泡の半透明の膜を蝉の羽に例えた表現がありました。
なるほど、と思いました。蝉の羽・・・あるいはオブラート。
アルコールと炭酸ガスが作りあげて出て行ったあとの空き部屋。
自然が創った芸術・・・と言いたいところだけれど、やはりこれは職人技。
緻密な計算によってできた作品なのでしょう。