パトリス・ジュリアン「パンの学校」


パトリス・ジュリアンさんの家庭向けのパンの本はちょっと変わっている。

「パン屋の人たちって、どのようにしてバゲットをつくっているんだろうって
長年不思議に思っていた。バゲットは僕にとって家では作れない、
ちょっと魔法じみたパンだったから。」

と言いながら試行錯誤して、ちゃんと作れるものだとわかって、
そしてパン屋さんにまでなってしまった彼のパンの本。

自分自身が楽しみ、誰かにも楽しんでもらう「食」の時間。
bread+something goodの世界がここにもありました。

塩の花とローズマリーのフォカッチャ
中東料理にかかせないピタ
空き缶で作るブリオッシュ
ゆでパン(ベーグルじゃなくて。)
イーストで作るバナナのパン
豆腐や紫蘇やご飯を使った風変わりなパン

そして、あのタルト・・・
白金のC.F.Aで雨の日に食べたカラメル風味のりんごのタルト。
もうあのお店はなくなってしまったけれど。

「人生を楽しくするのに特別なレシピがあるわけじゃない。」

パトリスさんがまたいつの日かその素敵な世界を見せてくれるのを
楽しみに待っていようと思います。

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