ハーブやスパイス、イメージ。


小麦粉が美味しい国に住む友人から航空便で
1週間早いバースデイプレゼントが届く。
フラックスシードのハーブピローとバスソルト
清潔な、くつろげる香り。

フラックスシード自体は香らないと思うけれどこんな使い方があったとは。

フラックスシード(亜麻の実)はパンにも最近良く使われる素材。
ちょっと癖がある。


料理のハーブやスパイスで、苦手と思っていたものが
心地良いものに変わることがある。

良いタイミングで勧められ、ハッピーな再会をすることで
味の記憶は美味しいものに書き換えられる。
惹かれるイメージを持つことによってもその変化は起こる。
人は食べるとき、そのイメージも一緒に食べるから。
頭で食べるわけではなくても。


そのしっとりとした北欧風のライ麦パンは、ナイフを入れると
(フラックスシードではないけれど)苦手なスパイスが香った。

薄くバターをのせた後で、なめらかな触感になるように
チーズをごく薄く削ってハムと共にそこにふわりと纏わせてみる。

そのまま、目を閉じて仕込まれたスパイスも味わう。
(味わってしまった!苦手だったスパイスを。)

そのパンは楽しいイメージを持っていたから
難しい顔をしていると思ったけれど、近づいてみたかったのです。