神戸の長い一日


午前中に神戸のブランジェリーコムシノワへ。素敵ないろいろのパン達を撮影。朝ごはんと昼ごはんの合間、オネストカフェでピゼッタをいただく。

その後、Ameen's Ovenのミシマさんにお会いして加納町のカフェで取材。
いわゆる観光をしようと思っていたけれど、お話のほうが面白くて時間がなくなってしまった。
NYで自由の女神を、シンガポールマーライオンを見忘れてしまうタイプだから。
(昨夜はそれでも道頓堀でグリコのイルミネーションを教えてもらえて良かった。)

その後岡本のフロイン堂へ予約のパンを受け取りに。フロイン堂は手でこね薪で焼く正真正銘の「手作り」パンの店。
神戸の友人が送ってくれたことがあってその美味しさは体験済みだけれど、訪ねるのは初めて。
取材ではなかったはずなのに、気がついたら古いレンガの窯の前でお話をうかがい、パンが焼きあがるところをずっと見ていたりして。

美味しいパン屋さんはたくさんあるけれど、いくつも欲張ったら丁寧な仕事にならなくなってしまうと思うので、今回は3軒のパン屋さんだけに行き、それより少しだけ多くのパン職人さんのお話をうかがった。これをきちんと書こう。

夕方はオネストカフェに戻り西川さんを取材。
今回のセミナーでご一緒させていただけたことで、どれほど勉強になったことかと思う。
この機会を与えてくださった方々、そして貴重な時間をわたしと過ごしてくださった方々に心から感謝しています。

コムシノワを出る前に、新幹線で食べるものを買おうと思ったら、西川さんが「3分待っていて」と言ってどんぐりの粉の平パン(通称「縄文シート」)でハムと春菊のサンドウィッチを作ってくださった。ピーナツのペーストが少々。これはまるで世界にひとつしかないサンドウィッチ!嬉しくて写真に撮るのを忘れてしまった。

夜遅く東京へ帰る新幹線で、体内の電池が切れたようになった。
仕事の夢や楽しみや苦しみや努力を、いくつも見て聞いて触れたこの2日間が、1週間にも10日にも思えた。
昔、同じように充実した体験をしたことがある。それは仕事とは言っていても本当の仕事ではなかった。
今は、少しずつ自分ならではの仕事になっていると思う。まだまだ小さいことだけれど・・・。

関西でキャッチしたこと、これから少しずつリリースしていきます。