超高価なパンの日々

連日、バイク便で焼きたてのパンが届く。
それも小さな袋にひとつとかふたつ。
某誌の仕事でやむをえない事情がある。

そんなわけで超高価なパンの日々。
パンは高くない、送料が高いのだ。

バイク便というのは、会社勤めの時代には時々利用したけれども
魔法のように便利である分、高いので当時でも最後の手段だった。
それがこの時代に・・・。
日々、小さな会社の経営で頭を抱えているわたしとしては
大きな会社はすごい・・・と思い、
それにしても、図面とか書類でなくてパンとは、
バイク便もいろいろなものを運ぶのだろうなと思う。

わたしは待ち構えていて、すばやくサインする。
バイク便さんは、いつも急いでいるから。

バイク便さんが走り去ると、わたしはじっとパンを見る。
好きなことを仕事にするのは、辛いときもある。