もうひとつのハッピーエンド
パン粉を作った。
夫がコロッケを作ることになったので
(数年に一度、そんな日がある。)
冷凍庫にあったいろいろなパンの、端のところなど数種類を選び、ミキサーで粉砕した。
せっかくうつくしい形に、サクッとふわりとするように仕上げられたパンなのに、申しわけないと思いながら。
そしてパン粉の入ったボウルを抱えた時、おどろいた。
なんていい香り!
パンの命が生きている。
出来上がったコロッケは(彼のレシピは挽肉が多めで、衣は硬くてガリっとしている)その衣がなんともこうばしかった。