もうひとつのハッピーエンド

9.13の、ハッピーエンドの話の続き。

パン粉を作った。

夫がコロッケを作ることになったので
(数年に一度、そんな日がある。)
冷凍庫にあったいろいろなパンの、端のところなど数種類を選び、ミキサーで粉砕した。

せっかくうつくしい形に、サクッとふわりとするように仕上げられたパンなのに、申しわけないと思いながら。
そしてパン粉の入ったボウルを抱えた時、おどろいた。

なんていい香り!
パンの命が生きている。

出来上がったコロッケは(彼のレシピは挽肉が多めで、衣は硬くてガリっとしている)その衣がなんともこうばしかった。