長い一日

美味しいパンとジャムのある朝食。
作ったひとの顔を思い浮かべる。

農産物でも何でも、人の顔が思い浮かんだら
食べものに対する感謝の気持が増すと思う。

午前中、病院の待合室で今度の講演のサマリーを書き出す。
そういう場所では五感を働かせないのでとても集中できる。

その後、いくつか必要な買物をして雨の中を歩いて戻り、
着替えてからお昼はライ麦パンでサンドウィッチをつくって、
パンの説明を読みながらおいしく食べる。

午後、東京の真中あたり、地下鉄のすぐ上にある某社で、
ある企画のためのミーティング。雨に濡れないことがうれしい。

夕方仕事場に戻り、深呼吸をしてから
電話とメールと郵便物に埋もれる。
お知らせ、確認、問い合わせ、依頼、説明・・・

それから和食の晩ごはんを作って食べていたら
不思議なセールスのひとが来る。
OPENしたてのレストランの、お得なプリペイドの綴り券を
買ってほしいと言うので「今度行って一度いただいてみて
美味しかったら買うことにします。」と丁重にお断りする。

日本のフードシーンの今を考えさせられる長い一日だった。