ブロートハイムのカフェ

ベッカライ・ブロートハイムは桜新町にある。
以前東京ブロスで書かせていただいたことを引用すると、「日常の暮らしに必要不可欠な、街のパン屋さん然としている。」

街の住人の毎日の食事のための、「いつものパン」を、たとえば17年間焼き続けることは、簡単なことではなかったのだと思う。
だからブロートハイムは街の普通のパン屋さんには違いないけれども、日本で最も有名で人気があるパン屋さんのひとつだ。
それはお客さんにとっても、パン職人さんにとっても。

パン屋に併設するカフェのスペースができあがったそうで、早速取材、と思ったけれど、カフェのOPENはまだもう少し先のことで、春になりそうだ。多くのお客さんが楽しみにしていることだろう。

ブロートハイムの明石さんはとびきりのシチューを作る。
やはり、とわたしは思わず言ってしまう。
料理と一緒に食べるパンをつくる人は、やはり料理を知っている人ですね。

カフェはパンを美味しく食べてもらうための場所。
そのための術を職人は自分で研究しなければならない。
だから職人たちが交替でここに立つことになると思う。
そんな話を、まだ新しいカフェのキッチンでお聞きした。
欧州の田舎料理の温かい匂いのなかで。

建物の全体模型や、図面が置かれたカフェは、パンにとって、街の人にとって、とてもいい場所になりそうに思える。

今日のピックアップ: ブロートハイムは「グルメガイドの美味しいパン情報」でも紹介されました。