アラン・デュカス×メゾン・カイザー

昨日書いた「BE」はアラン・デュカスとメゾン・カイザーのコラボラシオン(コラボレーションより今日はこちらの気分。)だったことを突然思い出したのは、打合せの準備をしている時だった。

今日はメゾンカイザーの木村周一郎さんとお会いした。

その話をすると、時のレストラン、ベージュ東京にも2種類ほどパンを出しているということで、奥からそれを持ってきてくださった。
小さなバゲットとセレアルのパンは、昨日のシェフの言うところの「パン屋のパン」。

アラン・デュカスの料理はもちろんそこにはなかったけれど、わたしは心の中で昨日の料理を想った。
それから、メゾン・カイザーの特製バターをのせて、そのおいしいパンをいただいた。

目の前にパンとバターがある。
作ったひとの話を聞きながらそれを口にする時、いろいろな想いが交錯する。

昔ながらの製法でバターを作る契約農家の話、200年以上前の小麦粉を時空を超えて再現する話。
食に携わる多くの人たちの手によって、今この瞬間も開発されている素材たち。
すべては良いパンをたくさんの人に味わってもらうために。