今年最初の秋の気配

夜遅く打合せしていたインド料理店の外は
ドラマチックなほどの雷雨で、道路が川のようになっていた。
安全な場所で見る雷雨は嫌いではない。

おいしいナンを食べて、
おいしいパンの話に耳を傾けた。

雨がやんでおもてに出ると、心地いい空気を感じた。
「涼しくなりましたね。」
パン職人さんが言った。

この感じはなにかな?と思ったら、家に帰ってわかった。
べつのパン職人さんからのメールの最後に
「夏も過ぎていく感じがしてきました。」
と書いてあったので。

今年最初の秋の気配だ。

そして思ったことは、
パン職人さんは、普通の人より
温度や湿度に敏感かもしれない、ということ。