豆の王様(誰も知らないクリスマス)

昨晩は、上智大学ソフィアンズクラブで
舟田詠子さんの講演があった。

シュトレン、ダイフェカーターなど
誰も知らないクリスマスのパンの話について
毎年興味深く受講してきた。

今年は豆の王様。
先生はお菓子のなかの一粒の豆によって
王を選ぶという習慣の源を辿っていく。

ヨーロッパのクリスマスは
商戦でも恋人たちの行事でもなく
静かにキリストの降誕をお祝いする日。

日本からみてヨーロッパは昔からキリスト教
国々という感じが漠然とするものだけれど、
キリスト教が布教される前のヨーロッパ
というものもあるわけで、そのあたりの歴史が
かたちをつくりやすく、後世に残しやすい
パンの姿で、当時のメッセージを現代に伝える。

お菓子やパンは、古代のいろいろなものを記憶している。

形や名前を変えても、何千年の文化に潜むものを伝えている。
そういうものを見つける瞬間。
お菓子とパンの研究をしておもしろいのはそういう瞬間だと、
舟田先生は言った。

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