フランスパンのバリエーション

わたしが自分でパンを買える年になり、
自分のキッチンを持って、そして今日に至る時代は日本のパンがぐんぐん美味しくなった時代だった。

「フランスパン」もさまざまな趣向をこらしたものが現れて、ナッツやフルーツの(そして豆や野菜の)使いようもじつにさまざまで、わたしたちの味覚を愉しませてくれる。

フランス人が「フランスにはこんなにいろいろ入ったパンはないよ」といい、ベテランの職人さんが「パン生地をごまかすように入れちゃ駄目だ」というのもよく耳にするけれど、
この時代の日本を生きてしまっているわたしは、イチジクやくるみや、オレンジピールクランベリーやレーズンやぺカンナッツの入ったパンが結構すき。
おいしいパン屋さんにいけば、ベーシックでプレーンなパンのほかに、ひとつふたつ手を伸ばしてしまうのは、そういうフランスパンのバリエーションかもしれない。

写真はメゾンカイザーのゆずのパンとセーグルクランベリー
ほのあまく、いい香り。