ジャーマントーストとフォルコンブロート

きのうの夕方、ブロートハイムに行くと、幸運なことにわたしのすきなジャーマントーストが焼きたてだった。
紙袋にいれてもらった1本(2斤分)の熱が落ち着くまでカフェで過ごした。

昨夏の取材のことなどが遠く、近く、
いろいろに、思い出された。

パンのこうばしい香りは家についても消えることはなく、
豆頬髭犬たちが期待に頬髭をふくらませながら寄ってきた。

最近空気のように軽くなってしまったマフィンの大きな目がきらきらするのを見た。
そういうときの、うれしい気持ちといったら!

いま、自宅で闘病する彼女がたべるという行為はそのまま命の維持そのものをさす。
栄養のあるおいしいものを、なんとか与えることは、わたしができる数少ないことのひとつ。
フォルコンブロートのしっとりとやわらかいところをそっと与えると、おいしそうに食べた。(妹分のグレイスはこうしていつもお相伴にあずかることになるので、ちょっと太ってしまった。)

わたしも、このおいしいパンをいただいて元気をだそう。



今日のピックアップ: ブロートハイムは8月後半、夏休み。