ガレット・デ・ロワ講習会

伝統菓子の魅力と文化を伝える
Club de la Galette des Roisの講習会へ。

パティシエ・シマの島田進シェフが進行役、
ノリエットの永井紀之シェフがサポート役を務め
ガレット・デ・ロワをはじめ5種類のフランス伝統菓子が紹介された。

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【5種類の伝統菓子と実演した講師(敬称略)】

ガレット・デ・ロワ
パティスリー・オ・グルニエ・ドール 西原金蔵

クイニィ・アマン
ビゴの店 藤森二郎

ファーブルトン
ガトー・ド・ボワ 林雅彦

パン・デピス・オ・ゾランジュ
エーグルドゥース 寺井則彦

パン・コンプレ
ラ・ピエール・ブランシュ 白岩忠志

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わたしはパン・コンプレ、といったら全粒粉のパンを思うけれど
ガレット・デ・ロワに似た焼き菓子があることを知った。
そして、こんなにおいしいファーブルトンを食べたのは初めてだと
思った。

「15世紀の終わりの頃までお菓子はパン屋さんでつくるもので
パティスリーでは粉をつかったお惣菜をつくっていたが、
政令でパティスリーでもお菓子をつくることができるようになった」
デモンストレーションの合間にフランス菓子研究家大森由紀子さんが
話されたことがまた、とても興味深かった。

伝統の地方菓子は家庭の主婦がつくって伝えられてきたもので
とてもシンプル。

長く続いてきたもののよさ、知識と技術、背景の文化と愉しみ。
それらを伝えていく同会の活動は、パン屋さんとお菓子屋さんの
合同イベントのようなもの。まだパン屋さんの比率がすくないけれど
こういう横のつながりは、とても頼もしく素敵なことに感じる。

「旅回りの一座みたいなものです」と言っておられたクラブの皆さんの
楽しそうな笑顔が印象に残った。

せっかく取材したこと、もう少しどこかで書きたいと思っています。


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