シュトレンと祖国のパン

パン屋さんの集まりで、シュトレンを何種類か試食させていただく機会がありました。
本場ドイツのスパイシーで濃厚な味、ホテルの贅沢な味、パン屋さんのオリジナリティー溢れる味。神戸のパン屋さんのもありました。製粉会社の技術者の方の研究作品も。

わたしは、マジパンがしっとりと、ほどよく入っていて、スパイスのとがっていないものが好きです。
クリスマスの香りで、温かいワインがのみたくなりました。
ふと見上げた窓には、今年最後の満月が煌々と輝いているのが見えました。

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さて、この秋にドイツで行われた製パンコンテスト、iba-Cup 2006で3位入賞を果たした日本チームでパンを焼いたデイジイの倉田さんが興味深いことを言っておられました。

コンテストのテーマが「祖国」だったそうです。
「祖国日本を代表するパンとは、何だろう?と思いました」

倉田さんは日本ならではのチョコレートシートを巻き込んだパンや
メロンパンの皮をつかった菓子パンなどをつくられたそうです。

米、酒種、小豆、きなこや抹茶、味噌など、思い浮かべてから、それらを使ったからといって、そのまま日本を代表するパンにはならないだろうと、倉田さんたちの苦労を思ったのでした。

日本を代表するパンとは、何でしょう。

今日のピックアップ: 日本のパン屋さんには世界中のパンが並んでいます。で始まるシュトレンの話