ある撮影があった。
いつもと違い、きょうは役割分担があったので、すべてをしなくてよかった。
クロスをえらんでアイロンをかけ、素材を調達してタル
ティーヌをつくったら、あとはカメラマンやデザイナーの仕事をうれしい気持ちで眺めていられた。
写真は本日のまかないの一部。ひとくちサイズのタル
ティーヌ。
多くのひとの力によって、時間をかけてつくられていくもの。
心をこめる瞬間の積みかさなりを思うと、ひとりで感動してしまう。
一日の終わりには、さすがに疲れていたけれど、満ちたりた気分だった。
窓からあかるい月を眺めた。
月はひとつ。
でも、このおなじ時刻に月が見える窓はいくつあるだろう。