めくるめく食事パンの世界~Pain et Vinaigre

 

ナショナルデパートの「めくるめく食事パンセット」
パンの愉しみかたを綴ったパンフレットが入っていた。
タイトルはPain et Vinaigre(パンとお酢)。

 

パンとお酢

「こういうときに不安がってはいけない。
不安はいつも美食の敵だ」

と秀島さんは書いている。

「子供のような好奇心と、未知の味に対するできるだけ
大胆な行動力」で、食事パンをもっと自由に愉しもうよ!
というその考えかたに、わたしも賛同する。

 

シェリービネガー、すましバター、胡椒。
さらにイチゴジャム、なんて、試してみたくなる。

ほかにもアップルビネガーに蕎麦の蜂蜜、
バルサミコにアンチョビ……。

 

パン屋さんが自分のパンの食べかたをたくさん知っていて、
「こういうふうにするとおいしいよ」と言ってくれると、
魔法がかかって何倍もおいしく食べられる、
とわたしはいつも思う。

 

それにしても、
酢は油や塩と同様、料理人にとってとても大切な
基本素材だけれど、パンにあわせるのにとりあえず
チーズでもワインでもなくお酢とは、超シンプル。

 

わたしが初めてパンに酢をあわせることを覚えたのは
その昔、サンフランシスコのレストランで
オリーヴオイルとヴィネガーを目の前で平皿に注いで
enjoy!と笑顔で言われたときだ。


シンクロする、幸せなパンの記憶……。

 

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