冬のパン手帖
と、父からのメール。
紀伊國屋さん、ありがとう。
*
そういえば先日、嬉しいことがありました。
仕事先でお会いした男性が、『日々のパン手帖』を
読んでくださっていて、こまかい感想をいただけたのです。
たとえば、映画に触発されてつくった
ストロベリートーストについて書いたくだり。
「あれはメグ・ライアンの映画でしょう」
などと読み込んでくださっていて。
男性にはちょっと甘すぎるかもしれないロマンチックな映画。
なんだかいいなぁと、ニッとしてしまいました。
*
わたしはずっと、
どこの店の何を買ってきてそのまま食べる、ではなく
買って「なにかいいものをプラスして」食べるという手間、その時間、
パンと自分とのコラボ、ヒトシゴトの愉しみを、手帖にメモするように
表現してみたかった。
だから料理本ともエッセイとも違う本になったのかもしれない
……と今、思います。
『日々のパン手帖』に載せた「ウィンターハニートースト」
のためのユズの蜂蜜漬けの季節です。
最近は毎日、これをいただいています。