秋の仕事
写真は代官山のEATALY。ちりめんキャベツが美しい。
記事をUPしています。
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ここのところ、取材や原稿書きの他に、メニューの開発、
メディアの企画制作や新商品のプロモーションに携わる
人たちの相談を受けるなどしていました。
そんな中、いつも大切にしたいと思うのは
尊敬する気持ち、夢見ること、楽しむこと。
自分だからこそ、伝えられること。
どんなときも、です。
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友人が来た晩、久しぶりに栗ごはんをつくりました。
例年は、栗は茹でるか渋皮煮なので、生栗を剥く大変さを
思い出しました。ちょっと焼いてみたけれど、カタカッタ!
でも、その甲斐あって、おいしい栗ごはんになりました。
また別の日、友人と近くの料理屋さんに行きました。
季節の白和えは、無花果、柿、インゲン、ナッツなどが
入っていて、感動もの。わたしは白和えが大好きです。
そしてメジ鮪のお刺身に葉野菜を天盛りにしたものなど
おいしくいただきました。
数日後、感動を忘れないうちに、家のテーブルにも並べました。
好きな店に通うことは、料理を学ぶのと似ています。
その晩は、友人の歓送会でした。
同じ店のカウンターで、お酒をのみながら、仕事の話をしたこと
などが懐かしくて遠い、今ではもう昔のようです。
あの頃できなかったことが、今はできるようになっている。
あの頃できたことが、今はできなくなっている。
温かいおもてなしを受けて、からだじゅう幸せな気分になって
帰る道すがら、ひとりあれこれ考えていました。
仕事でもなんでも、今すぐ思い通りに、完璧にできないことが
無数にあります。でも、だからこそ、真摯に向き合い、究めていく。
そういう種類のたのしみもあると思います。