我喜歡的設計
『新しい住まいの設計』誌の
我喜歡的設計(ウォ・シー・ホワン・ダ・シァ・ジー)
「私の好きなデザイン!」というコーナーに
我が家の脚立が載りました。
取材のとき、昔の話をしました。
昔、小さな雑貨店を営んでいたときのこと。
お店でラジオを聴きながらお客さんを待つときも
あの脚立に座っていたのでした。
あのとき、工場の大量生産品と、自分が扱う、
ひとつひとつ時間をかけてつくられるものの
違いをうまく伝えることができずに、店を諦めました。
時を経て、わたしが伝える対象はモノからタベモノに、
パンになりました。
相変わらず、安く、早く、簡単に、手間をかけず……
がよしとされる世の中ではありますが、わたしはあの時より
ものづくりのよさを語る言葉を持つようになったかもしれません。
諦めずに続けています。