パンゴハンからフルタイム、パンタイムへ
2007年のMOBAC SHOWで、晩ごはんにハード系食事パンを!
と「パンゴハン」をコンセプトに、カレーをディップして
テーマは「フルタイム、パンタイム」。
正確には「エニタイム、パンタイム」のところ、「パンを全身たのしもう!」
ということで「フル」と表現。
バゲット1本の解体写真と共にパンの楽しみを紹介していました。
パンはごはん。
パンはおつまみ。
パンはごちそう。
パンはお弁当。
パンは夜食。
パンは何にでもなれるから、
フルタイム、パンタイム
ベケライダンケのドイツパンにピーナツバターとバナナ
『日々のパン手帖』発のレシピも好評をいただきました。
わたしがひとり、ほそぼそと続けているBread+something good
の活動に、最近では関連企業の方々が、さまざまなかたちで賛同
してくださることを、嬉しく感じています。
人と人のつながり、仕事の積みかさなり。
メッセージを受け取ってくださる読者、視聴者の皆さまや、お客さま
にも感謝しています。どうもありがとうございます。
今回の短いトークショーで「Bread+something good (パンと
なにかいいもの)で、食事パンのおいしさを伝えよう」と題して
わたしが話したことは、食事パン、その販売の現状と
パン屋さんが抱える問題、おいしさを伝えることの意味など。
たとえば、ある人気店にトマトのマリネと食べるためにつくられた
パンがあります。必然のストーリーがあって、時間をかけて大切に
育てられて、生みだされたおいしいパン。
この世の中の風潮は早く、安く、簡単に、です。
でも早く、安く、簡単につくったパンはただ、早く、安く、簡単な味にしかならない。
そんなのつまらない。
わたしが思うのは、パンと合わせる+somethig goodのほうを早く、安く、簡単に。
(もちろん時間をかけてもいいのです)パンを買った人がそれをすればいい。
日々のことだから、レシピにして2、3行ですんでしまうような料理でいいんだと
思います。パン屋さんがすることは、おいしいパンを焼いてメッセージを伝えること。
さまざまな手段を使って。
トマトのマリネと食べるパンみたいに、見た目は地味でプレーンな
パンでも、買って帰って+something goodの楽しみを生むパンを、
わたしはパン屋さんにもっともっと焼いてほしいなぁと思うんです。