夜のトースト

何年も前に読んだ本を、寝る前に読みかえすのが

習慣になっています。

背筋をしゃんとさせたいとき、自分にもっと

厳しく向き合いたいときは、白洲正子

疲れたとき、優しくなりたいときには、吉田篤弘

という、知る人はなるほどと思うかもしれない

2種類の本を、最近は交互に愉しんでいます。

昨晩読んだ吉田篤弘さんの『空ばかり見ていた』は

以前、FAVORITE WORKSの"Today's Favorite"に書いた

こともある、旅する床屋さんの本です。

昨日読んだところに、

いちど食べてみれば分かるのよ。

夜のトースト。

すっごい旨いんだから。

という文がありました。

吉田さんの物語に出てくる、パンが好きです。

Diary90324

写真は薄曇の光の中で撮った今朝のトースト。

なんだか眠たげです。

本の中の彼女は、朝は舌がまだ起きていない、と

言っていたけれど、わたしは朝のトーストが好きです。

先日のファブリス・ルノーさんのインタビューの原稿、

書きあがりました。

タイトルは「日本とフランスのテロワールと遺伝的要素」。

(ご興味のある方は創・食Clubにて)

日本は食パンが非常に優れている、と言うルノーさんは

毎朝トーストを召し上がるそうです。

メディアのパン特集では、その地味さゆえに敬遠されがちな

食パンに、もっともっとスポットをあてたい、と思っている

今日この頃です。