懐かしい下町七夕まつり

浅草においしい天ぷらを食べに行こう、ということになり

買い物にあんみつにと堪能した帰り、合羽橋で七夕まつりに

出くわしました。

ポン菓子、飴細工、紙芝居、江戸操り人形、和太鼓、東八拳……

お祭りは久しぶりで、すべてが楽しく面白く、その通りを

1キロ以上は歩いたでしょうか。

Diary90705

目に、耳にするのは昔懐かし、という言葉。

懐かしいなぁ……とわたしも、ノスタルジックな気分に

浸りながら、思い出してみれば、何か違う。

「昔懐かし」はたぶん、わたしの知る昔より

もう少し時代をさかのぼるようで。

BOMB!という爆音とともに、機関車のような怪しげな機械で、

上白糖のついたお米を爆発させる懐かしのポン菓子は、

最初からビニール袋に入っているものだったし、

懐かしの紙芝居も、お菓子をくれるおじさんも、黄金バット

知らない子供でした。でも懐かしい。

懐かしさに包まれているのを不思議に思いながら

気分は夏休みの子供となって、そぞろ歩いていました。

浅草では雨草履や盛夏の和装小物など大人の買い物を。

浅草の良いところは、そういう雑貨の在庫が豊富なところです。

呉服屋さんとして創業したであろう百貨店でも最近では

取り扱いが少なくなってしまったようなのです。

そして銀座よりちょっと懐にやさしい……

浅草は住んでみたいところでもあります。

買い物で、気がついたことがありました。

話をした店員さんの年齢層がかなり高いこと。知識が豊富なこと。

へりくだりも見下しもない、人づきあいの優秀なバランス感覚は

Call&Response……あ、これはペリカンの渡辺さんが言っておられたことでした。

創業は明治、なんてお店もたくさんあって、そんなお店には

どうかこれからも末永く、続いてほしいと思ったのでした。

わたしがいつか、本当に懐かしいと思う日までは絶対に。

日曜定休のため行かなかったのですが、

平日の浅草ならば、なんといってもペリカンです。