魔物のパン
昨晩はパン文化研究者、舟田詠子さんの講演で
ドーモ・アラベスカは、象設計集団の冨田玲子さん
設計の住宅で、やわらかい間接照明も、
開け放たれた窓から入る夜風が心地よく、
講演は和やかな雰囲気の中で行われました。
参加者は約60名。
テーマはヨーロッパに毎年12月に現れる、
ヒトのかたちのパン。そのパンの意味するもの。
それは、魔物を意味したのでした。悪魔ではなく魔物、
あるいは豊穣を擬人化した姿をパンに表したのでした。
古くから伝わる土着の民俗信仰のお話は興味深いものです。
この話はこれからまとめたいと思います。
会場では甲府のヴァルト、白馬のシャンツェ、そしてZopfのパンが
振舞われました。黒パン普及振興会の和田うららさんによる、
黒パンを美味しく食べる豆やチーズのペーストを添えて。
本題の魔物のパンは、ヴァルト製のヴェックマンと
Zopf製のクランプースでした。
上の写真、ピアノの上に並んでいるパンです。
詳細は後日。
以前も先生からの依頼で400年前のパンを焼いた ことのある
Zopfの伊原さんは、今回もかなり試作されたそうで。
スタッフ達がまるで小学校の図画工作の時間のように楽しんでいた
と、Zopfのりえさんから伺っていたけれど、その楽しみっぷり、
パンから伝わってきました。