ジェフリー・ハメルマンさんに会う

先週、日本パン技術研究所が主催した「アルチザンブレッドセミナー

職人芸の神髄~アメリカを代表するパン職人が語るもの」の講師として

来日中のジェフリー・ハメルマンさんを囲むフォーラムに参加しました。

ハメルマンさんは以前このブログでも紹介したBREAD(A Baker's Book of Techniques and Recipes)の著者です。

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ヴァーモント産小麦と、北海道産小麦で焼いたルヴァン種の全粒粉のパン

2種類をテイスティングしながら、ハメルマンさんが今一番熱心に取り組んで

いることについて、お話を伺いました。

その土地の農家のひとが作った小麦で

その土地のパン屋さんがパンを焼き

その土地のひとたちが食べる

それが本来あるべき姿ではないか。

つまり地産地消の考えかたです。

ハメルマンさんが北海道や東北で愉しんだ地酒のように

その土地の小麦でつくったその土地のパンを、地元の人が

自慢できる将来……について想像してみました。

小さな地域でなくて、日本全体をひとつの地元と考えるなら

遠い、けれど不可能ではない未来。そこに向かうひとたちの数は

確かに、増えつつあるのです。

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ジェフリー・ハメルマンさん

左は「BREAD」の挿画を描いた画家で翻訳者の金子千保さん

ハメルマンさんが暮らすヴァーモントには

アルチザンベーカリーも多いのだそうです。

ヴァーモントといえばSHELBURNE MUSEUMが、わたしの旅リストに

載っています。

秋の深まるこの季節に、行ってみたい場所のひとつです。

BREAD(A Baker's Book of Techniques and Recipes)

パンを愛する人の製パン技術理論と本格レシピ