鯛焼きとパン

時々、材木屋さんの前の空き地に出店している

移動の鯛焼き屋さんで、熱々を買う。

大好きな浪花家総本店のと、どちらが好きかといわれたら困る、

どちらも甲乙つけがたいおいしさの、その鯛焼きをかじりながら

歩くと、しだいに手もからだも、心も温まっていく。

その材木屋さんはたまに倉庫を開け放ち、セールをする。

屋久杉の板とか、いろいろな材木が並んでいるのを、

ちょっと触ったりしながら、元の姿を想像して歩く。

Diary911141

近くの自然食品店や、いくつかの小さなお店が空き地に

並び、小さなバザールのような賑わいのなか、小さな

パン屋さんも出店している。グルヌイユ。

グルヌイユはカエル、という意味なので、雨が多いんですよ、

と以前、店主の方にお聞きした。高尾の先から売りに来ている。

今度、あらためてお話を伺おうと思う。

Diary911142

先日、レストランで食べてあまりにおいしかったものだから、

すぐに八百屋さんに行って、手がちぎれそうになるほど

野菜をたっぷり買ってきて作った、ミネストローネの残りがあった。

そこに、リガトーニを入れて夕食にしよう、ということになり、

合わせるつもりでチーズのパンも買った。

スープの野菜はオーバーナイトで、ほどよくクタっとなっていて、

味わいが増している。

滋味深いパンも、スープも、「気」を感じる。

少しで、満ち足りた気持ちになった。