忘年ホームパーティ

フランスやドイツの伝統、という前に日本の伝統だ

と思った日から、きものを着る頻度も増えた。

今年は日常的にきものを着た年だった。

先日、文化学園服飾博物館で開催されている「三井家のきものと下絵

~円山派がもたらしたデザインの世界」を観にいった日、

キッチンデザイナーの黒田秀雄さんから、近くのオゾンで開催中の

エコデザイン展のお知らせをいただいた。

今年は思い立ったらすぐ行動する年だった。

そうでないと、一生の機会を逃してしまう

と、いつも思った。

だから、展覧会にすぐに馳せ参じましょう!と思ったのだけれど、

つめたい風に負けて、会期を逃した……。

でもそれをきっかけにホームパーティのお誘いをいただき、

昨晩は、秀雄さんと民子さんの料理で、心もからだも温まる

ひとときを過ごしたのだった。

今年は家族が手術をするなど、心配なことがたくさんあった。

そんなとき、友人に救われた、と思う。

友人のありがたみを感じる年だった。

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黒田さんのところにはいつも新しいキッチングッズがある。

ラクレットオーブンはチーズの表面を電熱で溶かす。

牛を模ってあるユニークなデザイン。

ごちそうは、前菜とシャンパンから始まって、カブのトマトスープ、

鍋やオーブンで蒸し焼きした野菜。

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極上の牛肉のステーキはおろしたてのわさびで、そして圧巻は

グラナ・パダーノを削り取った後の大きなボウルでつくるパスタ。

デザートはZOPFのシュトレンに、デコポンのアイスクリーム。

そしてコーヒーにナチュラルなクッキー。

ジングルベルな雰囲気。クリスマスパーティの空気。

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ハートマークのChateau Calon Segur 2004は、年初の頃、別の

友人に贈られて、大切にしていたワイン。

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ひとりでこれを飲んでしまうのは、もったいないと思っているうち、

一年近くが経過してしまった……今年はそういう慌しい年だった。

でも今こうして無事で、感謝をこめて、皆で乾杯できる。

それは期待していた通りに、Heartyな味がした。

あと半月で今年も終わりなのに

返しきれないほどの、感謝の気持ちを抱えている。