パン工場見学と銀座のクリスマスツリー
パン工場見学に行った。
工場、といっても工業製品を作る場ではなくて
普通のパン屋さんのパンコウバの規模を、
大きくして、人の数を増やしたような工場だ。
パンはもちろん、手作業で成形され、窯に入れられる。
小さなパン屋さんと同じメーカーの機械がある。
何より違うのは、エアシャワーなど、
工場を完璧にクリーンに保つための設備だろうか。
建築現場でヘルメットをつけたときのように特別な気持ちで
白衣を着て二重の帽子に白い靴にマスクを身につけて、
そろそろと注意しながら歩く。
工場の中は小さいパン屋さんの工場と同じように
ルヴァン種やイーストによる発酵の、バターの、
炊いている果物の、こうばしく焼かれたクラストの
それぞれの匂いが、それぞれの部屋で、感じられた。
出来上がったパンは、都内の販売店舗に配送される。
その後、こういうパンが販売されるショウケースまで
どのようにして運ばれるのかを実地調査に行った。
視点が変わると、見慣れたパンも、いつもの店も
新しいメッセージを伝えてくるから、興味深い。
銀座のミキモト本店前のクリスマスツリーは
群馬県から運ばれた樹齢30~40年のもみの木。
通りがかる人が、足をとめている。
25日まで展示された後は東京近郊の公共施設に
寄贈されるそうだ。