浅草で、粟ぜんざい

夫が草履を買うというので、百貨店につきあい、

老舗の高級品と安価な”もどき”ものの極端に戸惑い、

それじゃ浅草、と「丁度良いもの」を探しに足を伸ばした。

パン同様に、素材と職人技と手間のかけかたに、

価格は反映するようだ。

高いも安いも、それとわかって買うなかで、

そのときの自分に丁度良いものが見つかれば、幸運。

需要が違えば、店に並ぶ基本的な量が違う。

浅草で、丁度良いものが見つかってよろこんだ。

わたしは、まっしろな割烹着を手に入れた。

百貨店に売っておらず、もう誰も必要としていない

ものなのかもしれないと、寂しい思いをしていた。

Diary91220

冬は熱々の、粟ぜんざい。

浅草は大好きな町のひとつ。