FAVORITE WORKS、わたしの仕事

このメールマガジンが、皆さまの

何かいいことのきっかけになりますように。

いつも、メールマガジンの冒頭で、祈っている。

それは、メルマガに限らない。

わたしが書いたことが、それを読んだ誰かの

何かちょっといいことのきっかけになったら素敵

と、いつも思っている。

わたしの仕事は、いつも小さなきっかけから始まる。

文章が書きたかった。

昔も今もずっと。

書きたいために、いろいろなことをしている。

書いているうちに、いろいろなことをしなければならなくなった。

パンに関わったのは、偶然だったか、必然だったかわからない。

職人でも、批評家でも、先生でも、愛好家でもなく、

団体にも属していない、ただの、ひとりだった。

けれど、関わっている。書いて伝えたいことがあったから。

個人事業主としての屋号となっているFAVORITE WORKSは、

好きな仕事、という意味とお気に入りの作品、という意味がある。

わたしは、ものづくりをする人が、好きだ。

インタビューで、そのひとがそのものづくりに関わったきっかけを

尋ねると、いまはプロフェショナルな経営者も職人も、一瞬、

素人の顔を垣間見せることがある。

そこで彼らの記憶の風景に、するりと入っていけるかどうかは

相性もあるかもしれないが、インタビュアーとしての手腕にかかってくる。

パンに関わったのは、発酵のおもしろさにとり憑かれて、

と答えるひとも少なくない。

彼らは酵母という自然の生きものの研究者で、保護者で、

それを大事にコントロールして、やさしい奇跡を起こす。

毎日毎日、繰り返し繰り返し。

そういうひとたちと関わることができるきっかけやご縁に、

その機会をもたらしてくれたひとたちに、いつも感謝している。