ハンバーガーのバランス

犬たちと散歩に出かけた帰り道、いつもの屋台で鯛焼きを買い、

熱々のところを食べながら、そのおいしさについて考える。

豆の味のする餡を包む、無地の味わいの生地。

たっぷりの熱さと、パリパリの薄い皮。バランス。

その後でハンバーガーを食べに行って、似たことを考えた。

以前、ハンバーガーの開発の仕事に関わったとき

パンだけおいしくしても、調和しないことを思い知った。

ハンバーガーのパンは元来、肉を食べるための包材みたいな

役割が果たせればよいとされていた。

それではかわいそう……だが、主張しても駄目なのだ。

バランスは大事。無地の味わいは大切なのだと思う。

忘れられないハンバーガーの思い出は、アメリカの中西部。

テンガロンハットを被った本物のカウボーイにグリルしたてを

力強く挟んでもらい、芝生の上で頬張った素朴なハンバーガーだ。

年に2、3回しか機会がないけれど、ハンバーガーを食べるときは

「食べよう!」と思って出かけていく。

好きな味は、甘くも辛くもない、シンプルなものと決まっている。

Diary100320