暗闇の灯、のようなもの

東北地方太平洋沖地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

一人でも多くの方がご無事で、日常の生活に戻ることができますように

被災地の一日も早い復旧をお祈りしております。

Diary110313

京都の友人から安否を気遣うメールをもらった時、東京に住む自分も

心配される側に入っていたということに気づいた。

家が音をたてて揺れ、わたしは犬たちを抱えて避難した。

火の元を確かめ、水を汲んで、懐中電灯や蝋燭を確認し、

倒れたもの、落ちたものを直し、TVをつけた。

近所の人たちと声をかけあい、家族の安否を確かめた。

電話は不通だったけれど、みな無事だった。

でも、遠い親戚の人が被災したことを知った。

今は節電をし、情報に耳をすませ、祈るばかり。

ガスや電気の使用を最小限に、簡単な食事をつくる。

日々、自分の役割を、できる限りのことをしようと思う。

*

これは、とても個人的な話だけれど。

年初に決まっていた手術のため、先日、入院をした。

心もからだも、いつも、たくさんの人に助けられてきた。

ドクターであれ、家族や友人であれ、師匠であれ、

二度と再び会えない人であれ、この人がいる(いてくれた)

と思うだけで、暗闇にあかりが灯るような気持ちになった。

そうするともう、わたしはどんなことも大丈夫に思えてくる。

そんな時の、震災だった。

人は人に助けられるようにして、生きていられると思う。

わたしは、自分の役割において、どんなあかりを灯す人になれるだろうか。