新しい日常へ

昼間でも煌々とあかるかったビルや地下道の照明が落ち

看板のスポットライトや電光掲示板が消えているのを見ました。

パン屋さんにパンが普通に並んでいるのを見て、ちょっと

ほっとしました。コンビニにもパンがありました。

「パンあります」と貼り紙がしてありました。

「お米あります」「牛乳あります」も見かけました。

交通の混乱やガソリン不足、食料品の欠品や停電による不便、

そして放射能汚染の不安はまだ続くのだとしても

さまざまな混乱から学び、パニックに陥ることから脱して

誰もが日々、できることを始めている、新しい日常の空気に

ほっとしました。

世の不安と個人的な不安と、公私混同して動揺していました。

ジャーナリスト失格でした。

わたしも、新しい日常を始めます。

Diary110323

今回、スーパーやコンビニのインスタント食品のみならず、

パンがなくなったこと、パン屋さんに人が押しかけたのは

なぜだったのでしょうか。

でも、いつ停電するともわからない状況で工房を稼動させ、

材料をやりくりして、パンを焼こうとがんばっていた職人さんたちはすごい。

そのパンで、胸いっぱいの不安を和らげた人もいたに違いないと

思っています。職人さんのパンには温かいチカラがあるから。

わたしも、自分に与えられた仕事を粛々とこなすことから、

また少しずつ、始めていきます。

小さくても、国の再建の担い手のひとりでありたいと思います。