新しい日常へ
昼間でも煌々とあかるかったビルや地下道の照明が落ち
看板のスポットライトや電光掲示板が消えているのを見ました。
パン屋さんにパンが普通に並んでいるのを見て、ちょっと
ほっとしました。コンビニにもパンがありました。
「パンあります」と貼り紙がしてありました。
「お米あります」「牛乳あります」も見かけました。
交通の混乱やガソリン不足、食料品の欠品や停電による不便、
そして放射能汚染の不安はまだ続くのだとしても
さまざまな混乱から学び、パニックに陥ることから脱して
誰もが日々、できることを始めている、新しい日常の空気に
ほっとしました。
世の不安と個人的な不安と、公私混同して動揺していました。
ジャーナリスト失格でした。
わたしも、新しい日常を始めます。
今回、スーパーやコンビニのインスタント食品のみならず、
パンがなくなったこと、パン屋さんに人が押しかけたのは
なぜだったのでしょうか。
でも、いつ停電するともわからない状況で工房を稼動させ、
材料をやりくりして、パンを焼こうとがんばっていた職人さんたちはすごい。
そのパンで、胸いっぱいの不安を和らげた人もいたに違いないと
思っています。職人さんのパンには温かいチカラがあるから。
わたしも、自分に与えられた仕事を粛々とこなすことから、
また少しずつ、始めていきます。
小さくても、国の再建の担い手のひとりでありたいと思います。