料理通信社、君島さんインタビュー「穴への旅」

創・食Club『わたしの素敵なパン時間』の取材で料理通信社へ。

今回のインタビュイーは個人的にも憧れの仕事人、

料理通信』編集長の君島佐和子さん。

おいしさの理由をスッと理解に導く彼女の言の葉には

愛と情熱の取材に裏打ちされた知識のみならず、

ユーモアのエッセンスも豊かに混じり、

コムズカシイ理論であっても、いつしか楽しく勉強

できてしまうのです。

それはわたしも努めて目指したいと思っているところです。

さて、今回の最多出キーワードは「穴」。

パンのおいしさは穴(すなわち気泡)にある、というお話。

穴からの旅なのか、穴への旅なのか、奥が深い穴を

一緒に覗いて、共感したり新たに発見したりのひとときでした。

帰りにいつもの店で購入したバゲットの断面を

普段より厳しくなっている目で注意深く見つめれば、

かなり質の良さそうな半透明の穴を確認。

というか再確認して、なるほどね!と満足。

おいしさはこの穴に。

この艶やかな蝉の羽状の部分を

夜ゆえ自然光で撮れなくて残念です。

Diary110418

この連載もおかげさまでようやく23回になりました。

ノローグなのでわたしは女優……いや、霊媒師か……のように

ひととき、彼または彼女の言葉で語らせていただきます。

責任重大。そのためたまに発熱するほどですが、

かけがえのない体験となっています。

多くの方にそれをお伝えできるよう、今後も努めます。

お忙しい中、ご協力くださった皆さまに、心から感謝しています。