137通りのパン、食べ方と作り方
料理通信2011年6月号はパン特集。
発売直前に行われた編集長の君島さんへのインタビューの際、
舞台裏を垣間見ていたこともありますが、
「食べかた」にスポットをあてた今回の特集は
Bread+something goodをテーマに活動する個人としても
楽しみにしていました。
おいしいパンの向こう側がわかる、充実の一冊です。
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わたしは常々、パン職人さんには、シンプルでおいしいパンだけを
焼いてもらえればそれで幸せ、と思っています。
何かいい食材と合わせた総菜パンやらサンドイッチを組み立てると
経時劣化を恐れ、時間と戦わなくてはならなくなるから。
それならばパンを買うわたしたちが自分で食材と合わせたらいいよ、と。
でも実際は、パンと何かいい食材を合わせることに楽しみを見出し、
その時間を大切に考える人は、世の中にはそれほど多くはないようです。
誰も彼も、時間がないこの時代。
だから食のセンスある職人さんたちはパンを焼くだけでなく、
この特集にあるような食欲をそそるSavory breads(総菜パン)や
バランスのいいサンドイッチに仕立ててみせて、
面倒くさがりやのわたしたちに食べさせてくれているのです。
彼らもただでさえ時間がないというのに。
これもひとつの過渡期、おいしいパン屋さんの流れを
これからもじっと見つめていたいと思っています。
All Aboutでも取材したことがあるお店
取材が2005年ですが、パンデュース
など、いずれも印象に残るおすすめの名店です。