アーネカフェとジージョベーカリー
通りがかりに見つけて、ずっと気になっていたお店に
ようやく行ったのが夕刻で、朝や昼のパリっと活動的な空気とは
たぶん違う、やわらかい空気の流れ。
年配の男性が一人でコーヒーとパンで寛いでいて、
ショウケースにはサンドイッチ、カウンターには素朴なお菓子。
初めてなのに懐かしい、何かいいものを感じて振り返ると、
どこかで見たことのある店主の女性の温かい笑顔があった。
あれ?なんだったっけ、この感じ?
とずっと考えていたのだった。
そこが、アーネカフェだった。
アーネカフェとジージョベーカリー。
家に帰ってから、その駄洒落みたいな名前に
そして、あの素敵な姉妹の店だったということに、気づくなんてね。
だからすぐに電話をいれて、取材を申し込んだのです。
わたしの取材のしかた、独特かもしれないけれど
自分のルートで入ると、ワクワク度が違う。
再会、あるいは出会い、ここから始まる物語に乾杯。