空想ブーランジュリー

この前は確か、プライスカードの文学案内、だった。

今回は空想ブーランジュリー。

パンラボの池田さんとル・プチメックの西山さんのイベントは、

パンの楽しみを伝える、新しい切り口を見せてくれる。

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昨日、新宿のマルイで開催されたイベント、

”「空想ブーランジュリー」アンナ・カリーナの食べたパン”

に行ってまいりました。

ヌーヴェルヴァーグの映画に登場する食のシーンを、西山さんが

料理、菓子、パンはもちろんのこと、食器などの小物から果ては

死体まで(!)手づくりで再現するという趣旨の、ある意味

マニアックなイベントです。

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紹介された映画は

『ギャルソン!』

アメリ

シェルブールの雨傘

地下鉄のザジ

死刑台のエレベーター

『ぼくの伯父さん』

『モンソーのパン屋の女の子』

気狂いピエロ

『女は女である』

カルメンという名の女』

ゴダールの探偵』

など。

映画に登場する食のシーンを観ながら、

パンラボの池田浩明さんと通訳・翻訳家の田村恵子さんが語り、

この真剣な遊びを不眠不休で完成させた西山さんはといえば、

後ろのほうで時折ひっそりと補足説明をする、といった進行。

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ひとを幸せにする悪戯みたいなことをやってのけて、

自分は隠れて見ているなど、まるでアメリのような西山さん。

真剣に、遊ぶようにした仕事は、こんなにも人を、おもしろがらせる。

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そしてわたしは、古いフランス映画が観たくなりました。

それから、バゲットを、上下の半割りにして、

バターとフランボワーズのコンフィチュールで

タルティーヌにしたものを、ベッドへ運んできてもらいたくなりました。

それは無理でも、バゲットはスライスでなくて半割り。

頭の中が、いま、タルティーヌとコーヒーで一杯に。