第7回メープルスイーツコンテスト
第7回クインビーガーデンメープルスイーツコンテスト表彰式に出席しました。
今年の応募総数は222作品(菓子部門99、パン部門123)過去最高だったそうです。
菓子部門優勝
厚東宣洋さん(大阪あべの辻製菓専門学校)
「ロートンヌ デラブル メープルの秋」
かわいいルリジューズのかたちのシュークリーム。
キャラメルポワールとメープルの香りのクッキー生地。
パン部門優勝
土屋敏朗さん(第一ホテル東京)の「Stollen『楓』」
メープルを使って伝統的なシュトレンを。
焼きたてを審査するため、コンテストでシュトレンという選択の
良しあしはわかりませんが、きっとこれはおいしい商品になるはずです。
最優秀賞グランプリはパン部門から、
小野寛さん(スイーツ&ベーカリー ル・パン神戸北野)の「メープル・パピオン」
切株に魅せられた蝶。全粒粉の生地、メープルシロップを浸み込ませた
塩味のデニッシュ生地、甘酸っぱいリンゴ、表面はメープルシュガーを
練り込んだスコーン生地でトップをクイニーアマンのようにキャラメリゼ。
スイーツ&ベーカリー ル・パン神戸北野で販売予定だそうです。
小野寛さんはコンテスト初出場だそうで、日々の努力が報われましたと、
感極まっておられる様子に、こちらも感動、日々厨房の中で淡々と仕事
をされている素晴らしい職人さんに、もっとスポットを当てていきたいと
思った瞬間でした。
パン部門審査員の小倉孝樹さん(ムッシュイワン)が
「作品にもっとパンらしさが欲しいけれどなかなか難しい」と
言っておられたことはいつもわたしも感じることです。
パンはパンらしくあるまま、メープルを生かした作品が評価されて
しかるべきではあるけれど、それじゃ何がパンらしいかというと、
こういう時、本当に難しい。
何はともあれ、「食べてみたい!」という魅力のあるもの。
これがコンテストでは一番いいのかなと思います。
常にパンの素材を究め続ける志賀勝栄さん(シニフィアンシニフィエ)は
「たとえばメープルシュガーの粒度は、細かいとあっさりし粗いと強くなる。
そんなふうにたくさん素材の勉強をして、自分を磨いてください」と受賞者に
エールを贈りました。
ケベック産のメープルの海外市場は一位がアメリカで二位が日本なのだそうです。
メープル風味、ではなくて本当のメープルを使ったパンやお菓子、わたしも大好きです。