Boulangerie Sudoのシュトレン

Boulangerie Sudoのシュトレンが素晴らしかった。須藤さんのシュトレンは独立前のお店の時以来でしたがセンスと技術をあらためて感じました。

シュトレンはたくさん食べるものではないし、わたしは毎年、自分の好きな感じのものがひとつでもあれば大満足なんだけれど、これも好きなシュトレンの仲間入り。

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なんでもスペイン産のアーモンドに、そのおいしさの秘密のひとつがあるらしい。

パティシエの人たちがよく「スペイン産のアーモンド」というときのあのちょっと誇らしげな感じを、どこかで記憶していたものの、よく知らなかったわたしは、希少で高価でいいものなのかな、くらいに思っていましたが、どんなところが他の産地と違うのか?香りがどんなふうに違うのか。それはなぜ?と、須藤さんに質問をなげかけてみました。

「スペイン産のアーモンドは、好みにもよりますが、風味、香りともに世界ナンバーワンといわれるくらい香りがいいんです」

ほんとうに、あのシュトレンはアーモンドがアクセントになっていました。品種改良によって量産されたアーモンドとは違って、須藤さんが使われているスペイン産のそれは「地中海地方の気候と土壌に育まれ、自然の滋味に富んだアーモンド本来の豊かな風味が特徴で、甘味があり皮の渋みが少ない。ほのかな杏仁の香りが特徴です焼き菓子などシンプルなものほどその特徴が出やすいんです」

ただし原価は倍、とのこと。それを自己満足にならないようにどう生かすか。マジパンを餡のように包み込むとその素材の特徴は出やすいけれど、須藤さんは個人的な嗜好からあえて、それを生地の中に練り込み一体化させています。だから全体にしっとりと香り高くコクがある、のかもしれない。

まわりの、溶かしバターと砂糖が固まった部分とナッツがカリッホロッっとして危険な美味しさ。夜はワインと、朝はコーヒーと、毎日薄切り二枚ずつ、いただいています。

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いつもシュトレンをあまり好んで食べない夫も絶賛。早朝から現場に出る時、車で食べやすいように「パンにはさんでみて」と面白いリクエストをするので、今朝のお弁当はシュトレンサンド(そんなのあり?家庭でならあり、ということにしておきましょう)。シナモンレーズンと全粒粉が少しだけ入ったイングリッシュマフィンに挟んで渡しました。でも、どんな感じなんだろう。洋酒とバターのきいた芳醇な、ナッティでフルーティなメロンパン的食感?ごめんなさい。須藤さん(笑)

Boulangerie Sudo シュトレン販売開始