3300円のパンが売れる理由
テレビ朝日スーパーJチャンネルに出演。
このデフレの時代に高くても売れるもの、最高級パンの通販専門店ルセットの
3斤3300円の@shokupanが売れるわけを説明しました。
パン業界に一石を投じた、ルセットのオープン当時の事情を知る者として
ディレクターとたくさん話をしました。数分の枠なのでカットされましたが、
大事なことはお伝えできたのではないかと思います。
3300円のパンが売れるのは何故か。
それは、ルセットがひとつのブランドを確立しているからだと、わたしは思いました。
ブランドものは、その価値を認める人であれば、高くても、買いますよね。
10数年も自らのパンを「最高級」と胸をはって言い続けているのです。
「最高級」であり続けるために、その裏にどれほどのご苦労があったことかと思います。
それが、一時のブームに終わらず、10数年続いていまも続行中であることに
拍手を送りたい。こういうパン屋さんもあるのだ、と思います。
わたし個人は、パンを日常の食べものと思っていて、ルセットの考えるような
「ハレの日」の食べものとは思ってないので、ブランドであっても、素材が高級でも
手間ひまがかかっていても、おいしくても、なかなか3300円は出せない。
どんなに高級と言われても、わたしにとってのパンの価格としては、高すぎます。
でも、こんな考え方はある、と思います。
週末に、二人でちょっと素敵なカフェでランチをして、ひとり1500円、ふたりで3000円。
そのかわりに1週間、ふたりで毎朝一枚ずつ、おいしいトーストを食べる。
それは、等価といえるかもしれない。
週に一度の豪華なランチよりも毎日のおいしいコーヒーとパン、という考えかたです。
それならいいと、わたしは考えています。