百年前の京都で本物のパンを求めた人

老舗の多い京都。進々堂は今年100周年を迎えた。

その記念に作られた、小冊子が今、ここにある。

現社長の続木創さんにいただいたものだ。

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百年前の京都で本物のパンを求めた進々堂の創業者、続木斉さんは

大正13年(1924年)、船で2ヵ月かけて、日本人のパン屋さんとして

初めてパリに渡ったという。

1924年のパリ!(ウディ・アレンの「ミッドナイトインパリ」のBGMが聴こえてきそう......)

帰国後、パリっとした(駄洒落ではなく)堅焼きのパンを完成させ、

それをより多くの人に理解してもらうために、彼がとった手段は

なんと、自身の詩による広告だった。

「美はしきフランスパン」は1930年の新聞に掲載された詩。

その後も詩と短評を新聞広告として発表し続け、京都に本場のパンをひろめたのだそう。

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近々、続木さんのインタビューをさせていただくので、楽しみです。

『続木斉物語』は、進々堂のサイトで読むことができます。