レフェクトワールの壁とcloud 9 exhibition
以前ここにル・プチメックの壁のことを書いたけれど、きょうはレフェクトワールの壁の話。
レフェクトワールは、神宮前のTAKEO KIKUCHIのフラッグシップショップ3Fにある、ル・プチメックの経営する食堂だ。
「可能性のある若い人と何かしてみたい」という菊池武夫さんの想いが素敵なご縁でル・プチメックの西山さんにつながってお店ができたわけだけれども、それはそこからさらにいい感じで作用し始めている。
有名無名問わず、写真や絵、音楽をやっている人たちのために壁やそのほかのスペースが解放され、個展やフリーライブが開かれ、それがきっかけとなって何かいいこと、出会いや仕事のチャンスが生まれる。お金で買えない大切なものやこと、ご縁がそこに生まれている。
8月24日には少し大きなイベントが予定されている。”各分野のプロフェッショナルが集まる本気の「大人げない大人の文化祭」”という、それはかなり面白そうだ。
いがらしろみさんやパンラボは縁日的な遊び心いっぱいのくじ引きをするようだし、佐藤奈々子さんと長田進さんの『le petit mec』(!)という歌のライブも予定されている。わたしも、端の方で参加する予定。
と、その前に、壁の話でした。
来週から大人の文化祭前まで、レフェクトワールの壁をお借りして、詩と写真の個展を開きます。今回、清水美穂子はmhk*として、写真を担当します。
■cloud 9 exhibition
時:2013年8月5日~22日
場所:Réfectoire (渋谷区神宮前6-25-10 3F)
以下、cloud nineのサイトの説明文より。
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クラウドにことばが浮かんでいる時代。
空には五線譜のような電線と雲。
雲はとりとめのないお喋りのように
楽譜に載ることのない音楽のように
次から次へと生まれては
終結しないで流れていきます。
小山伸二とmhk*のユニット、cloud nine(クラウドナイン)は
詩と写真のコラボレーションを試みています。
クラウドナインとはアメリカの気象庁がひとつの雲を9タイプに分類したうちの、最上層部の雲のこと。この上なく楽しくてしあわせなことをも意味する、と同時に「あの人、イッちゃってる」みたいなスラングとして使われることもある。
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最初は、わたしの写真に喚起されて、わたしではないひとの言葉が生まれるということに対する興味だった。写真はスターターみたいなもので、そこから詩が生まれたらそれでよかった。
今回最終的に、何十枚かの中からADにセレクトもらった9枚は、これもまたわたしの意図しない、興味深い9枚だった。スタイリングして一眼レフで撮った写真は1枚も含まれていない。すべてコンデジで、不意に訪れたある日ある時ある瞬間を偶然に切り取った写真だった。
8月5日から22日まで、レフェクトワールの壁に9枚の写真と9篇の詩が浮かびます。
よかったら、雲を眺めるように、楽しんでください。