大人の文化祭
レフェクトワールで大人の文化祭が開催された。
パンのイベントではないのです。
ル・プチメックの運営する食堂レフェクトワールで、いい大人たちが、素敵な音楽やおいしい食べものとともに、作品を披露したり販売したり、それを眺めたり食べたり聴いたり感じたり、純粋な愉しみだけのためにあった一日。楽しさの純度の高さは、勉強のためとか、商売のためとか、何かの普及のためとか、そういう「ため」が感じられなかったところなのかもしれない。
好きだから。
大人だから、それもル・プチメックのことが好きで集まってきた、第一線で活躍するプロのクリエイターだったりするから、誰もが真剣に遊んでいるから、その質は半端ではない。
その時々、隣に居合わせたひとと、自分の中の子供の部分丸出しの笑顔で「楽しいねー」と何回言ったことだろう。
おいしいものと、たのしいことと。
ル・プチメックの西山さんのこの日の遊びは、「まさかの」メロンパン、あんパン、そして焼きそばパン。どれもル・プチメックではタブーであったパンだ。あえてタブーを犯す楽しみ。
そのどれも、ふわりとした口どけの良いブリオッシュ生地。メロンパンはバニラビーンズをふんだんに使ったクッキー生地、ラムの効いた濃厚なカスタードで夢のような味わいだった。あんパンはもと、老舗の和菓子屋さんに勤めていたスタッフの炊いた小豆餡。やきそばパンはイベリコ豚入り。焼きそばの味付けは昔懐かしいベーシックな味わいでありながら、品があって、30年ぶりくらいに焼きそばパンを、おいしいなぁと、思った。
クーベルチュールのチョコバナナやフランクフルトも唐あげもあった。かき氷はル・プチメックらしく、小豆のほかにマンゴーパッションやらミックスベリーやら。西山さんの好きなカレー屋さんのカレーライスも食べることができた。出展者仲間でシェアしながら、気づけば、すべて堪能してしまった。楽しかったー。
こういうのをお祭りっていうんだね。
いがらしろみさんのロミユニの出店では、ジャムを買うとルーレットができる。それでわたしはビスケットを20枚あてた。ハズレでも、10枚もらえる。
コーヒーやお菓子や、イラストや雑貨など、小さな出店を歩きまわる合い間、朝10時から20時まで、ライブがいくつもあった。
今回とくにわたしが楽しみにしていたのは、佐藤奈々子さんと長田進さんのライブ。J'adore le petit mecという、ささやくようなフランス語の、甘くてかわいい歌を聴きたかったのでした。これはCDを買ったので、毎日聴ける。わたしはプチメックが大好きなの、っていう歌だ。
大好き!という想いでつくられている。
パグパイプや、笙や、サックスもあった。そして、空中ループ。最初に空中ループの松井省悟さんを知ったのは、レフェクトワールが生まれるきっかけのひとつだったと思う、モリカゲシャツのイベントだった。文化祭で披露してくれたなかで、「大人の文化祭」の歌は会場の皆が一体化して盛り上がり・・・。
大人の文化祭
レフェクトワールで
歌おう 踊ろう
パンを食べ続けよう
わたしも歌い、ほとんど踊り出しながら、この時の西山さんの笑顔を盗み撮りして松井さんに送信した。そうしたら松井さんから「わ!!!すごい笑顔!!w この笑顔がみたくて歌ったように思いますw」。そうだと思う。
この笑顔がみたくて。誰かをうんとよろこばせようとして。
西山さんの原動力もまた、そこにあると思う。
そして、出展者の人たちみんなも。
人を笑顔にできるって素敵だな。
もしそれができなかったとしても、自分が笑顔になれるって、素敵だ。
朝から晩まで、ずっと遊んで、笑っていた一日でした。
楽しくて、純粋に楽しくて。
お会いできた皆さまに感謝。