舟田詠子さん『パンの文化史』復刊記念講演会のお知らせ

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今から12年近く前、All Aboutの記事の中で次のように書きました。

「今、日本のパン屋さんには世界中のパンが並んでいます。イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、アラブのパンなどなど、 こんなにいろいろなパンを食べている国は世界でも日本だけといってもよいかもしれません。 でも、世界の人びとがパンをどのように大切なものとしてきたか、という文化については あまり知られていないのです。」

そう語る舟田詠子さんはパン文化の研究者。20年以上にわたって、ヨーロッパ各地で実地調査と文献研究を行っています。その著書『パンの文化史』(朝日選書)の中で、次のようなことが書かれているのを、興味深く読んだことがありました。

商品としてできあがったパンを食べることから始まった日本のパン文化は、作る側は売れ筋商品の開発、 食べる側はパンの珍しさや流行に目が向けられるだけで、どちらもパンの背景の文化をあまり見ない。 店には世界各国風のパンが並ぶのに、その資料は国内にとても少ない。

この本、『パンの文化史』が今度、講談社学術文庫で復刊されました。それを記念して、講演会が開催されます。

日時: 1月23日(木)19時~21時

場所: 四谷 上智大学ソフィアンズクラブ

会費: 3000円 (講談社学術文庫『パンの文化史』1冊込み)

お申し込み: 舟田詠子 pan8@mac.com

舟田詠子さんのホームページ

時にはいつもと違う角度からパンを味わってみるのも、いいものです。