KURASHI&Trips フルタヨウコさんと対談
料理家のフルタヨウコさんとパンとジャムを愉しむ対談をさせていただいた。
ヨウコさんがジャムをつくっているKURASHI&Tripsというブランドのコンセプトは「日々の暮らしに、ひとさじ分の非日常を」。ヨウコさんのキッチンでパンとジャムとチーズを組み合わせては庭で撮影して、試食した。
わたしは、ヨーグルトクリームを紹介した。水切りヨーグルト。ギリシャヨーグルトともいうかもしれない。ヨーグルトクリームはあっさりしたマスカルポーネのようで、この季節、パンにつけたり、添えたりするのにいい。水分のホエー(乳清)は栄養があるので捨てずに使いたいところだけれど、そのまま飲んでもつまらない味……と思ったところ、ヨウコさんがジンジャーコーディアルを出してきてくれた。それで割ると、たちまち初夏の飲み物に。
それから、前日の思いつき(頭の中でコーディネイトしてはいたけれど初の組み合わせ)で、つくってみたらとびきりおいしかったのが、キタノカオリで焼かれたカンパーニュにバターと青梅のジャムを塗って、「プティアグール」というバスクの羊のチーズをヒラヒラと削ってのせたタルティーヌ。おいしかったので、撮影がすんでからもみんなに一枚ずつ、また作ってしまった。
終始なごやかな空気が流れていたのは、スタイリングされ作り上げられたひとこまではなく、普段のそのままの生活の一部だからだと思う。居心地がよく、すっかり素な気持ちになってしまった。これからはできるだけ素でありたい。素でいられる自分でいたい。
終わってみて気が付いたこと。
わたしは今回、パン職人さんと話をしてパンを選んだ。チーズ屋さんと話をしてチーズを選んだ。料理家と話をしながら一皿を一緒につくった。そのすべてが今日のこの素敵なトリップであった、ということ。皆さまに感謝。
対談の内容詳細は来月下旬頃にお知らせできると思います。
ヨウコさんの北欧風スープ。ごちそうさまでした。