パリ-アッシュとル・シュクレ・クール
大阪のパリ-アッシュへ。5年ぶり。
昨年、本町から中之島に移られたのだ。
年末より約束していてようやく行けた。
天野尚道さんは5年前と同じように奥で黙々とパンをつくられていて
5年前と同じようにわたしに、貴重な時間を分けてくださった。
天野さんが油絵のように素材をかさねていく手法でパンをつくられるから、
わたしも5年前のアッシュにいまのアッシュをかさねていく手法で
インタビューをとった。
限られた貴重な時間に、会ってくださってありがとう、と思う。
マダムの恵美子さんの笑顔にもまた助けられた。
いつも、素敵なご夫婦だ。
All Aboutで書いた記事はこちら
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それから初めての、ル・シュクレ・クール。
All AboutやBread Journalを読んでくださる方々に
アッシュとならんで、ファンが多いパン屋さんだ。
わたしはなかなか訪れる機会がないまま今に。
すこし前にコレド室町の LA BONNE TABLEで思いがけず
1ピースの、岩永歩さんのパンに出合った。
このパンはもとはとても大きくて、テーブルくらいの大きさなのです
と説明を受けた。わたしはそこで、デュ・パン・エ・デジ デの
クリストフ・ヴァスールさんのことを思い出した。
料理のためのパンだ。
友達(のように大切なひと)のためのパンだ。
よく焼きこまれたクラストのこうばしさが、
森のような香りのするワインとよくあって、
そのクラストに包まれた瑞々しい生地の味わいが、
料理とおなじくらいに生き生きと、
心地よさそうに呼吸しているのを感じた。
こんどはル・シュクレ・クールのパンを知りたい、と思った。
近いうちに、取材させていただく予定。
なんとか、機会をつくらなくちゃ。